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こんにちは。Kirabaの堀口です。
今回は補助金の書類の書き方のコツをご紹介します。
キラバは昨年から補助金の獲得するために活動しております。
書類を書く上で、色々調べた中で書類の書き方のコツをまとめます。
補助金は採点方式?
これは、どういった方式で採択者を決定しているかを公表していないので、実際のところはわかりません。
しかし、行政の理屈で見れば、大量に送られてくる書類を効率よく審査し、採択を出さなければなりません。
ひとつひとつの書類同士を比較し、優劣を議論していたら効率が悪すぎます。
こういった点を考えると一定の採択基準があり、それにそって採点をし、点数の高い順に採択を出し、定められた予算が尽きてしまったら、それ以下は不採択といった処理をしていると考えるのが自然です。
採択基準となる内容は、公募要領に必ず書いてある。
それでは採択基準となる内容とはなんなのでしょうか。
書類を書く際にはまず、公募要領などの書類を確認しましょう。必ず採択基準となる内容の定義が書いてあります。
例えば26年度ものづくり補助金の公募要領を見てみましょう。
20ページに審査項目というページがあり、どういった内容を審査するかがちゃんと書いてあります。
- 補助対象事業としての適格性 6ページ(3)に掲げる補助対象外事業に該当しないか。
- 技術面
- 新製品・新技術・新サービス(既存技術の転用や隠れた価値の発掘(設計・デザイン、アイディアの活用等を含む))の革新的な開発となっているか。
- 【革新的サービス】においては、中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインで示された方法で行うサービスの創出であるか。また3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか。
- 【ものづくり技術】においては、特定ものづくり技術分野の高度化に資する取組みであるか。
- 【共同設備投資】においては、事業実施企業全体の3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか。)
- 試作品等の開発における技術的課題が明確になっているとともに、補助事業の目標に対する達成度の考え方を明確に設定しているか。
- 技術的課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込まれるか。
- 補助事業実施のための体制及び技術的能力が備わっているか。
- 事業化面
- 事業実施のための体制(人材、事務処理能力等)や最近の財務状況等から、補助事業が適切に遂行できると期待できるか。
- 事業化に向けて、市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。
- 補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。
- 補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して想定される売上・収益の規模、その実現性等)が高いか。(【革新的サービス】においては、3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか。【共同設備投資】においては、事業実施企業全体の3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか。))
平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金【一次公募要領】より
上記のように何を審査するか、ちゃんと書いてありますね。
これに沿って、それぞれの項目で高得点を取れるような内容を書くことを心がけると採択に近づけると思います。
また、雇用を促進する取り組みなどを行っていることが評価の対象となることもありますので、公募要領を良く読むことは非常に重要です。
誤字・脱字や書類の指示とは異なる書き方は避けましょう。
誤字・脱字などは極力なくすよう、数人で見るように心がけましょう。
また、公募要領などで書類の書き方などが指示されています。指示されている書き方と別の書き方をするとマイナスにると考えられます。
例えばほとんどの補助金は、業態を記入する項目は国の定める産業分類にしたがって記入するように指示されておりますが、この部分を適当に書いたりするとマイナスになると考えられます。
具体的な内容を書こう
内容は可能な限り具体性を持った内容にしましょう。
なんとなく、書くだけでは説得力がなく、実現性に乏しいと評価されてしまいます。
数値目標や事業の具体的なスケジュール、設備投資などを分かる範囲で具体的に書きましょう。
読みやすさを意識しよう。
補助金にもよりますが、長くても10ページ前後でまとめると良いでしょう。
あまり長くなると採点者も複雑で理解がしずらくなってしまいます。ただし、書くべきことを削ってまでページを短くするのは本末転倒なので、極力短くというところを心がけましょう。
図やグラフを活用しよう。
わかりやすくするため、図やグラフを活用しましょう。
ビジュアルがあると採択する側にわかりやすく伝わります。エクセルなどで作成したグラフを貼り付けたり、画像にして貼り付けるなどして、説明をわかりやすくしたり、説得力を持たせるようにしましょう。
困ったら行政や商工会議所などに相談しよう
補助金については行政や地元の商工会議所などが支援してくれることが多く、補助金の書き方を教えてくれます。また、補助金に関しての相談先を紹介してくれることもあるので、わからなければ、まず相談してみましょう。
銀行が助けてくれることもあります。
特にものづくり補助金などの場合、銀行が助けてくれることもあります。特に製造業で独自技術を持っているような事業者は、ものづくり補助金の獲得もしやすいですので、銀行に相談すると採択後の融資を条件に、手伝ってくれることもあるようです。
まとめ
補助金は頑張って時間をかけても評価にはつながりません。補助金を採択する側が何を求めているのかを想像し、内容を整理することが重要です。そうでなければどんなに内容の良い事業であっても不採択になってしまいます。書く前に公募要領をよく読み、また、補助金に詳しい専門家や自治体の意見などから情報を収集することが非常に重要です。