NFSを使ってLAN内の別のパソコンからウェブページやWordPressを確認できるようにする

前回の続きになります。

VagrantのUbuntuにApache2、PHP、MySQLをインストールして、NFSを使って最終的にVagrantのホストOSにおいたhtmlやWordPressなどをLAN内の別のパソコンから確認できるようにしていきます。

Vagrantにログイン

Vagrantにログインして色々設定していきます。
Vagrantが起動した状態で別のパソコンから以下のコマンドを実行してVagrantにログインします。IPアドレスは前回設定したものを入力します。

ssh vagrant@VagrantのPublicNetworkのIPアドレス

apt-getをアップデート

Vagrantにログインしたら、Vagrantのapt-getをアップデートします

sudo apt-get update

Apache2のインストール

Apache2をインストールしていきます。続けるか聞かれるので Y と入力します。

sudo apt-get install apache2
After this operation, 4,593 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n]  Y

インストールができたら、前回public networkで設定したIPアドレスにアクセスします。このようにApache2のデフォルトのページが表示されたら成功です。

PHPのインストール

PHPをインストールしていきます。

sudo apt-get install php5 php5-cli php-pear

インストールができたら、実際にPHPが動くか確認します。Vagrantの/var/www/html/以下にinfo.phpを作成します。

sudo vi /var/www/html/info.php

viで開いたら以下を記述し、保存します。

<?php phpinfo(); ?>

先程設定した IPアドレス/info.php をURLに入力して、以下のような画面が表示されれば成功です。

MySQLのインストール

CMSも動かしたいのでMySQLもインストールしていきます。

sudo apt-get install mysql-server php5-mysql

インストール中にrootパスワードの設定を求められますので、入力します。

インストールできたら実際にアクセスしてみましょう。

mysql -u root -p
Enter password: 先程指定したrootパスワード
mysql>

NFSでホストOSのVagrantを設置したディレクトリをゲストOSのvar/www/htmlディレクトリにマウントする。

このままだとIPアドレスでアクセスした場合にVagrantのウェブサーバーのドキュメントルート/var/www/html/ディレクトリを参照してしまうので、これをホストOSのVagrantを設置したディレクトリにリンクするようにNFSを設定してきます。

NFSはPrivate networkが設定されていないと使えないので、private networkの設定も合わせてVagrantfileに記述していきます。

#private networkの設定 IPアドレスはなんでもいいです。
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.33"
#NFSの設定 /var/www/html/とVagrantを設置したディレクトリを紐つけます。
config.vm.synced_folder ".", "/var/www/html/", :nfs => true
#前回設定したpublic networkの設定 
config.vm.network "public_network" , ip: "192.168.1.100”, bridge: "en0: Ethernet 1"

Vagrantを設置したディレクトリに任意のhtmlファイルを設置して、IPアドレスでアクセスして確認できたら成功です。

これでLAN内の別のパソコンからVagrantのホストにあるhtmlやWordPressを確認できるようになりました。

次回はpostfixを使ってVagrantのWordPressからGmailを使ってメールを送れるようにします。